熱い。 ちょっと苦い。 コーヒー・・・? どうしよう・どうしよう。 気持ち良いかもしんない。 相手は・・・男なんだけど。 んでもって、魔王で〜・・・。 魔王!? しまったぁ! 大事な生徒の敵じゃねぇか!! |
何流されてんだ、オレ!! ハッと繋がった思考に、イルカはすかさず目の前の男の胸を手で突っ張った。ぐいぐいと力一杯押しやると、カカシは渋々といった感じだったが唇を離した。 「ちょ・ちょっと!!何するんですか!!」 「うっとりしてたくせに。」 「してねぇよ!!」 真っ赤になって怒鳴るイルカなんてお構い無しに、カカシはシャツを脱いで床に放る。思い出したくない男の上半身が目の前に晒され、イルカはぎょっとする。「抱きたい」と言ったカカシの本気の行動に、声も発せずパクパクと口を開閉するしかなかった。 「あ・あの・・・マジですか?」 「マジでーすよ。しようよ。すっげぇ気合入れて弄りますから。」 「どこをだ――!!」 さらっと言ったカカシの言葉をきっかけに、イルカは脱兎のごとく逃げ出した。しかしカカシはそんなイルカの行動も読んでいたのか、素早く彼の足を払い顔面からダイブさせる。 「うぎゃ!」 「床になんてキスしないで、オレにしてくださいよ。」 「誰のせいだぁ!!」 言っている側からイルカの背に乗り、自由を奪ってしまう。バタバタ手足を動かして抵抗するイルカ。カカシはそんなイルカの姿を見て、ゾクゾクと嗜虐心を煽られていった。 「あーもう。最初ぐらいは優しくしたかったのに・・・仕方ないな。」 カカシは初めてイルカに会った日のように彼のネクタイで両手首を縛った。その行動に先日の事を思い出したイルカは、恐怖心でぐっと身体を強張らせる。カカシは抵抗が止んだ事にニヤリと笑み、そのままイルカを抱き上げる。 「カ・カカシさん・・・。」 「大丈夫、寝室に行くだけです。ココじゃ痛いでしょ?」 やたら広いこのマンションの寝室は、やはりそれだけでイルカの部屋の倍ぐらいはある。広いフローリングの部屋にぽつんとベッドだけが置かれている。部屋に見合うだけの大きなベッド。 もしかして、ここでも・・・。 イルカはカカシの仕事のことを考えて、かぁっと頬を染めてしまった。出張ヘルスのことを恥ずかしげもなく言うカカシ。自分の知りたくなかった世界。カカシの一般常識のズレを見せ付けられたようで、イルカは何だか複雑な気持ちになった。 「よいしょ。さ、張り切ってヤリましょー。」 「考え事してる場合じゃなかったぁあ!!」 スプリングが充分に効いている上質なベッドの寝心地は最高だが、そんなもの味わっている状況じゃない。イルカは何とか起き上がろうと、ベッドの上をごろごろと転がる。余裕のカカシは、ベッドサイドの棚から縄を取り出した。イルカは縄を見て、ひくりと引き攣る。 「カカシさん・・・?」 「暴れるから、縛りましょうか。」 にやり。 楽しそうにカカシは笑い、イルカの太股と足首を一つ纏めに縛ってしまった。もちろん片方づつ縛られてしまい、イルカはただコロンとベッドに転がるしか出来ない。 「う・うそぉ・・・。」 「現実・現実♪」 上半身裸の男が嬉しそうにベッドに上がってくる。イルカはさらに引き攣った。 「あ。これじゃ服脱がせられませんね。失敗。」 たいして気にしても無いようにカカシが言う。諦めてくれるかとイルカは本当に小さな期待をした。そんなイルカをおいて、カカシはさらに棚からハサミを取り出す。 「もっといいスーツ買ってあげますから。今着てるやつダメにしてもいい?」 「良い訳あるか・・・ぎゃぁあ!!」 イルカの了承を受ける前に、ジョキジョキと軽快のいい音を立てて、ハサミがスーツの布地を走っていく。上着もシャツも肌蹴させられ、スラックスはハサミで切られ、イルカはもう怒鳴る気力もなくなった。 こういうのが・・・変態っていうのか・・・? 「あー、やべ。マジ興奮する。」 まだ萎えているイルカ自身を見て、カカシはニヤニヤと笑う。その視線に気付いてイルカはカッと頬を染めた。自覚はしている。他人に自慢できるようなモノを持っているわけではないが・・・。 「笑うんじゃない!!」 「可愛いって褒めてんの。」 「褒めるって言葉は、こんなとき使うんじゃ・・・っつ!」 いきなり、カカシはぱくりとイルカ自身を口内へと含んでしまった。突然の熱にイルカは目を白黒させる。イルカの想像で、セックスはキスから始めるものだと思っていた。身体への愛撫は睦言を囁いて、好きな相手の了承を得てから始めるものだと考えていた。 全部すっ飛んでいる。 「う・ぁ・・・っ・・・!」 ぴちゃりと濡れた音が下腹部から響いてくる。イルカは襲ってきた衝撃に耐えられず、ベッドへと身を沈めた。脚を閉じる事もできない状況で、その部分を見ないことだけが羞恥から逃れられる術だった。 「や・いや・だぁ・・・!」 「ホント、感じやすい。もう腹にくっ付いてるよ?」 じゅるりと一度吸い上げてから口を離せば、イルカ自身はぷるんと口内から弾け出て、彼自身の腹部にくっ付いてしまいそうな勢いになった。イルカは身体の変化を声に出して伝えられ、ぐっと喉を詰まらせる。 はずかしい・・・!何でオレ・・・!! 「でも今日は、ココを弄るつもりはあんまり無いんですよね。」 「ふぁ・・・っ。」 ぺろりと先端を嘗められて、勝手に甘い声が出た。カカシが何を言っているのか、イルカは分からなくなっている。そんな彼を見てカカシは微笑んだ。 「今日は・・・こっち・・・ね?」 つ・・・とカカシの指が移動していく。辿り着いた先は無理矢理暴かれている、イルカの最奥だった。イルカはぎくりと反応し、懇願するようにカカシを見上げる。 「んなカオしないでよ。抑えられなくなっちゃいますって。」 「やめ・・・っ!カカシさっ・・・!!」 「なるべく優しくするから。ね?」 そしてカカシは、また棚へと手を伸ばす。引き出しからはカチャカチャと硬い音が聞えてくる。まだまだたくさんのモノが入っていそうだ。 その引き出しは四次元ポケットと一緒なのか――!? 叫びたくても呂律が回らない。イルカは心の中で号泣しているが、やはりカカシには伝わらなかった。 「とりあえず、コレとこれっと。」 「――!!??」 カカシが取り出したのは、何か液体が入っている小瓶とピンクの卵形の機械。 っていうか、ぶっちゃけローター。 「センセイの小っせぇから、二つでいーいね。」 「ふたつ!?」 「うん。」 オイちょっと待て。 なんでそんな無邪気な笑顔なんだ。 「な・何を・・・。」 「気持ちよくしてあげるから、心配しないで。」 やばいやばいやばい・・・!! イルカの頭の中にはその単語しか浮かんでこなかった。 |
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