僕は先生にフィーバー!
〜KI編〜




イルカにはちょっとした憧れがあった。

「初めて」はもちろん好きになった女の子とするのだ・という憧れ。少女マンガだって濡れ場をリアルに描く時代。イルカの考えはハッキリ言って古臭かった。

オレの寝室。「恐い・・・」と涙を溜めて呟く彼女に、オレは「大丈夫・・・全部オレに任せて。」なんて男らしいことを囁く。すると彼女は安心したように微笑んで、「イルカ・・・」なんて〜〜〜〜!!!

これがイルカの憧れだ。

いくらなんでもそれは無いだろう。

いや、本当にそれは無い。

彼の「初めて」はラブホテル。男に押し倒され、手首は縛られ。「恐い」と呟くのは当の本人。しかも「恐い」と喚くたびに嬉しそうに男は微笑む。そんな相手がうみのイルカの「初めて」。

そんなの忘れる事できるわけ無いじゃない?

もちろん記憶は巻き戻っていく。

全部思い出せるよ?

だって夢に出てくるくらいだもん。





恋じゃない愛じゃない
2−2




初めて他人から与えられた性的快感は強烈過ぎて、イルカは脚が震えて立つ事もままならなかった。息を荒くして、俯く彼をカカシはじっと見詰めている。

健康的に焼けている肌に、精液の白が付着している様は思った以上にいやらし気だ。内股にこびり付いている精液が荒い息と共に動く。雄の匂いを感じさせるはずのその液体に嫌悪感は無く、逆に興奮している自分はどうしたんだろうとカカシはぼんやり考えた。

彼を辱めて、脅すつもりだったのに・・・見事にハマッタのは自分か。

もう一度、自分の名前を呼ばせたいと思ったカカシは、もう一歩踏み出しイルカに近付いた。イルカはそれに気付き、ぴくりと肩を揺らす。

「・・・ず・せ・・・。」

「ん?」

「手首!外せ!!」

涙を溜めた瞳がギラリとカカシを見据える。ずいっと差し出された手首にはネクタイが絡み付いている。カカシはじっとそれを見て一瞬考え込んだが、にやりと悪そうな笑みを浮かべるだけに留まった。

「外してあげない。まだ終わってないも〜んね。」

「ま・まだ!?まだするんですか!!」

「男同士のセックスの仕方知らないの?」

さすが出張ホスト。際どい事もさらりと言いのける。イルカは「男同士の〜」あたりでパニックに陥った。

スイカ〜〜〜!!本当にこんな男を買おうと思ったのか!?

イルカは、可愛い顔をした教え子の事を思い出す。自分がスイカぐらいのときは、もちろんヤリタイ盛りだったが男を買うとか、そんなこと考えたことも無かった。やはり時代は変わってきているのか。これは、教師としての試練か!?なんぞと考えている様子が面白かったのか、カカシはくすくすと笑い出した。

「何、百面相してるの。センセイ・・・。」

座っているイルカを立ち上がらせるため、カカシはイルカの両脇に腕を差し入れようとする。イルカはぎょっとしてしまった。青褪めたまま、駄々を捏ねる子供のように叫び出す。

「いやだやだやだ!!男が初体験なんて絶対いやだ――!!」

「・・・初体験・・・。」

叫んでしまってから、イルカは激しく後悔した。別にこの歳まで経験がない事を恥ずかしいとは思わない。イルカは性行為を「愛の延長上にある行為」だと認識している、今時珍しい思考の持ち主だ。今まで出会いが無かったからこそ、経験が無かった。そのことを恥じることでは無いと思っている。しかし、自ら話すことでも無いとも思っている。

「い・いや、あの・・・今のは・・・!」

「ふーん・・・オレが初めての相手になるわけか・・・。っていうか、童貞は喪失しないよ。オレはアンタの処女を貰うわけだ。」

「どー・・・しょ・・・!?」

「あ、オレ。ネコはしたくない性質なわけ。そりゃ何回か頼まれた事はありましたけど・・・したくないものはしたくないも〜んね。」

「ねこ・・・?にゃー・・・の?」

意志とは関係なく、話はさらさらと進んでいく。イルカは目を白黒させながら、ただただ間抜けなことを呟いていた。その台詞にカカシはふと苦笑いをすると、イルカの額に軽く口付ける。初めての優しい行為かもしれない。

「大丈夫・・・オレに全部任せて・・・?」

あ、それはオレの台詞。

イルカはそんなこと思ったけれど、カカシに抱かかえられてベッドに向かう間も目を白黒させていた。

もちろんイルカはショック状態で、思考は上手く働いていないために抵抗もろくに出来ないまま、ラブホテルの特大ベッドに下ろされた。カカシは大人しくなったイルカに満足気に微笑む。

「センセイ・・・もう一回弄ってあげる。最近出してなかったんでしょ。めちゃくちゃ濃かったよ?」

「あ?何が・・・って!オイ!!」

何時の間にやら、ズボンはきっちり脱がされており、ベッドに下に丸まっている。両手首を縛られているためにワイシャツは脱げないものの、限界まで開かされて胸が露になっている。脱がした本人のカカシは一糸乱れぬ格好だ。イルカはそのことにも羞恥心を煽られた。

そんなイルカのことなんぞ、お構い無しにカカシはイルカ自身に再び手を伸ばしてくる。一度目の開放で局部は濡れている。そのため、カカシの指が触れただけで濡れた音と感触がイルカの神経を刺激し始めた。

「や・やめろ・・・!触るな!!」

「触らして・・・いっぱい・・・ね?」

耳朶を食みながら囁かれ、イルカは知らず背を反らしはじめた。ぞくぞくと快感が背筋を駆け上っていくと同時に視界がぼやけていくのを感じる。この不埒な男に、目一杯罵詈雑言を浴びせてやろうと思っていた思考さえも、蕩け始めてきた。

「い・いやだ・・・弄らない・で・・・オレ・また・・・また・・・っ!」

「弄らせて?また大きくしていいでしょ?一杯精液ださせてあげるから・・・ね?その代わり、オレのこと呼んで・・・。」

イルカが耳も弱いと発見したカカシは、わざと耳元で囁き続ける。みるみる内に育ちあがったイルカ自身をリズム良く擦りあげる。まるで噴水のように鈴口から涙を流し続けるイルカ自身をカカシはうっとりと見詰めた。

「やっぱりセンセイは淫乱の気があるんですよ。こんなに溢れさせて・・・いやらしい人だね。」

「あっ・あっ!ちが・う!こんなこと・・・初めてだからだ・・・っ!」

「初めてなのにこんなに乱れるんだから、センセイは淫乱なんだって。オレがもっといやらしい身体にしてあげる・・・。オレ無しじゃいられなくしてあげるからね。」

陶酔し切っているかのようにカカシは囁く。イルカは蕩ける思考の中で、本当にカカシなしじゃいられなくなるかもしれないと考えた。それほどまでに、カカシの指先は快感のポイントを探り当てるのだ。

だめだ・・・。もう何にも考えられねぇ・・・。

「ねぇ・・・他人にココ触られるの初めて?」

きゅっとイルカ自身を握りながらカカシが聞いてくる。カカシは気付いていた。これは単なる独占欲からの質問だという事を。自分が初めてだと言って欲しいのだ。カカシは感じている。今日初めて出会ったこの男に、只ならぬ執着心呼び起こされるのを。

イルカ先生が・・・オレ以外に触られる・・・。

そう考えるだけで、今まで味わった事の無いようなどす黒い感情が湧き上がってきた。

だから安心させて?オレが初めてだって・・・。

オレが世界だって言わせたい。

「じ・めて・・・!触られたことなんか・・・な・い!」

引っ切り無しに上がる喘ぎを抑えながら、イルカは懸命にカカシに答えを返す。カカシは意図的に、答えない間愛撫の手を緩める。そうしてイルカをゆるゆると追い詰めていった。

「じゃあ、フェラも初めてだったんですね?」

「ぅ・ん・・・!はじ、めてっ・!全部カカシさんが初めてだから・・・!!」

限界を訴えるように、イルカはカカシに縛られた手首を伸ばす。カカシは嬉しそうにイルカの身体を抱き締めて、イルカ自身を弄る手を速めた。

「一回イったら、次はアナル弄るからね?」

「なっ・何!?」

その言葉にぎょっとしたイルカは、蕩けた思考を浮上させる。しかし、カカシの濃厚な愛撫によって再び身体の力が抜けていく。ぴったりと身体を重ねながら、カカシは器用にイルカに愛撫を施していった。下半身が痙攣を起こしそうだ。つま先が引き攣っていく。イルカはもはや喘ぎ以外何の言葉も言えなくなってきていた。

「痛くないように丁寧にするから・・・あぁ・でも早く挿入れたいよ。」

「ゃ・いやだっ・あっ・あぁ!もう・・・!」

興奮でカカシの声も掠れてくる。しかし、その声も届いていないのか、イルカはただただ必死でカカシにしがみ付こうとしていた。手首に絡まるネクタイがギリギリと鳴く。

「センセイの直腸にオレのマラぶち込んで、掻き回してぇ!いっぱいオレのザーメン注いで、溢れさせてぇよ!」

「あっ・あっっ!カカシさ・・・っ!!」

どくりとカカシの手の中でイルカ自身が弾けた。絶叫に近い声で、自分の名前を呼ばれたカカシは、込み上がる幸福感のままイルカを掻き抱いた。そのまま凶暴なくらいに強い口付けを施す。

「センセ・・・もっと・喰わせて・・・。」

「んっ・ふ・・・ぅん・・・カシさ・・。」

口付けながら、カカシは更に深い場所を弄り始めた。イルカの精液でぐっしょり濡れた指を傷付けぬ様に慎重に下ろしていく。

「センセイ・・・力抜いててね・・・って嘘!!」

熱に浮かされて、カカシ自身もはちきれんばかりになっているのに。

「嘘でしょ・・・?」

そう。

イルカはあまりにも強い快感だったため、気を失ってしまったのだった。カカシは呆然とイルカを見詰めてしまった。




出張ホストとして、裏ホスト界NO1の実力は。

こんな時困ったもの。

気絶させたのは初めてじゃないけれど。

ちょっとこれは無いんじゃない?

センセイ・センセイ。

気絶の仕組み教えてよ。今度はちょこっと手を抜くからさ。

・・・・。

抜けるかな。抜けねぇな。

大丈夫。アフターケアも任せてよ。

なんたってオレは、裏ホスト界NO1なんだから。

 



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